COVID-19関連追加(20201216-2

 

【小児および18歳未満青年におけるSARS-CoV-2検査陽性の関連因子】

Hobbs CV, Martin LM, Kim SS, et al. Factors Associated with Positive SARS-CoV-2 Test Results in Outpatient Health Facilities and Emergency Departments Among Children and Adolescents Aged <18 Years — Mississippi, September–November 2020. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. ePub: 15 December 2020.

http://dx.doi.org/10.15585/mmwr.mm6950e3

The figure shows text comparing children who tested negative for the virus that causes COVID-19 with children who tested positive.

20201214日時点で,米国で報告されているCOVID-19症例の10.2%18歳未満の小児および青年が占めている.小児および青年におけるSARS-CoV-2感染の危険因子を明らかにすることによって,SARS-CoV-2感染を減らすための保護者,学校,プログラム管理者,公衆衛生当局の取り組みに情報を提供することができる.RT-PCR検査で確認されたSARS-CoV-2感染を有する18歳未満の小児および青年の保護者から報告された症例患者と陰性であった対照者から報告された曝露を比較するために,症例対照研究が実施された.

この調査では,202091日〜115日においてミシシッピ大学医療センター(UMMC)に関連する外来検査医療施設(ドライブアップ検査を含む)または救急外来で鼻咽頭スワブによるSARS-CoV-2 RT-PCR検査を受けた18歳未満の小児および青年を対象とした.

調査対象となった小児および青年397人のうち,SARS-CoV-2検査の14日前まで学校または保育所へ通っていたのは,症例患者の62%および対照者の68%で報告され,SARS-CoV-2検査陽性とは関連していなかった(調整オッズ比[aOR]= 0.8, 95%CI= 0.5-1.3SARS-CoV-2検査前の2 週間において保育園または学校に通っていた2歳以上の小児236人のうち,症例患者の64%および対照者の76%の保護者が,施設内で彼ら/彼女らの子供とすべての職員がマスクを着用していたと報告した(aOR= 0.4, 95%CI= 0.2-0.8SARS-CoV-2検査前の2週間において,症例患者は,COVID-19症例と濃厚接触(6ft以内で15分以上)をした可能性が高く(aOR= 3.2, 95%CI= 2.0-5.0),世帯外の人との集まりに参加していた可能性が高かった(more likely社交行事aOR= 2.4, 95%CI= 1.1-5.5; 子供同士の活動aOR= 3.3, 95%CI= 1.3-8.4),あるいは自宅に訪問者がいたaOR= 1.9, 95%CI= 1.2-2.9COVID-19症例に対する濃厚接触および集会は,小児および青年におけるSARS-CoV-2感染に寄与している.一貫したマスク着用,ソーシャルディスタンス,感染者の隔離,およびウイルスに曝露した者の隔離は,COVID-19の感染拡大を防ぐために引き続き重要である.

Results

対象者397人のうち,82人(21%)が4歳未満,214人(54%)が女性,217人(55%)が非ヒスパニック系黒人,145人(37%)が非ヒスパニック系白人であった.対象者は外来検査医療施設(78%)または救急外来(22%)で検査を受けた; 53%は有症状であったために検査を受けた; 症例患者は対照者よりもCOVID-19症例との濃厚接触があったために検査を受けた可能性が高かった(66% vs 41%)(p< 0.01).全体的に,症例患者は対照者に比べてCOVID-19症例との濃厚接触があった可能性が高かった(aOR= 3.2, 95%CI= 2.0-5.0; 症例患者の64%および対照者の48%の濃厚接触者は家族であったが(p= 0.02),一方で学校や保育園のクラスメイトはそれぞれ15%27%と報告された(p= 0.04SARS-CoV-2検査の14日前までに学校または保育所に直接通っていたと報告されたのは症例患者の62%,対照者の68%であり,SARS-CoV-2検査陽性とは関連していなかった(aOR= 0.8, 95%CI= 0.5-1.3).SARS-CoV-2検査前の2週間に保育園または学校に通っていた2歳以上の小児236人のうち,症例患者の64%および対照者の76%の保護者が,施設内で彼ら/彼女らの子供とすべての職員がマスクを着用していたと報告した(aOR= 0.4, 95%CI= 0.2-0.8

SARS-CoV-2検査前の14日間において,対照者と比較して,症例患者は社交行事(aOR= 2.4, 95%CI= 1.1-5.5子供同士の活動(aOR= 3.3, 95%CI= 1.3-8.4を含む世帯外の人との集まりに参加したことがある,あるいは自宅に訪問者がいたことがある(aOR= 1.9, 95%CI= 1.2-2.9可能性が高かった(Figure; 子供が社交的な集まりに参加した保護者の27%が,参加者全員がマスクを着用していたと報告し,46%がソーシャルディスタンスを保っていたと報告した一方で,自宅に訪問者があった場合は,16%がマスク着用,39%がソーシャルディスタンスを保っていたと報告した.

 

 

Figure: Adjusted odds ratios (aORs) and 95% confidence intervals (CIs) for close contact, school or child care, and community exposures associated with confirmed COVID-19 among children and adolescents aged <18 years (N = 397) — Mississippi, September–November 2020.

The figure is a scatter plot showing the adjusted odds ratios and 95&#37; confidence intervals for close contact, school or child care, and community exposures associated with confirmed COVID-19 among children and adolescents aged <18 years (N = 397), in Mississippi, during September–November 2020.

 

Discussion

この調査では,SARS-CoV-2検査陽性であった小児および青年は,検査陰性であった同年齢の対象者と比較して,COVID-19 症例との濃厚接触が報告されている可能性が高く学校施設内で生徒や職員が一貫してマスクを使用していることが報告されている可能性は低かったCOVID-19症例と濃厚接触があった対象者のうち,濃厚接触者は家族である可能性が高く学校や保育園のクラスメイトである可能性は対照者よりも低かったSARS-CoV-2検査前の2週間に学校や保育園に通っていたことは,SARS-CoV-2検査陽性となる可能性の上昇とは関連がなかった.回答者の大多数は,ミシシッピ州保健省が推奨しているように,学校や保育園におけるユニバーサルマスキングを報告したが,症例患者の保護者が2歳以上の彼ら/彼女らの子供と職員の室内での一貫したマスク使用を報告する割合が対照者に比べて低かった

Limitation: @この調査は一般化できない.A交絡因子の可能性.回答者のほとんどは子供のSARS-CoV-2検査結果を知っており,インタビューは検査してから数週間後に行われていたため,保護者の回答に影響を与えた可能性がある.B学校や保育園でのマスクや布製のフェイスカバーの使用頻度に関する保護者の報告は確認されていない.CPCR法による検査の感度や特異度は完全ではないため,症例や対照者が誤分類される可能性がある.