COVID-19関連追加(2021612日)OxfordAstraZenecaワクチンについてその8Nature Medicineより,血小板減少性,血栓塞栓性,出血性イベントについて)

【スコットランドにおけるChAdOx1およびBNT162b2 COVID-19ワクチンの初回接種と血小板減少性,血栓塞栓性,出血性イベント】

Simpson, C.R., Shi, T., Vasileiou, E. et al. First-dose ChAdOx1 and BNT162b2 COVID-19 vaccines and thrombocytopenic, thromboembolic and hemorrhagic events in Scotland. Nat Med (2021).

https://doi.org/10.1038/s41591-021-01408-4.

Abstract

ChAdOx1ワクチンに関連した血小板減少症や血管性有害事象の報告により,一部の国では使用が制限されている.本研究では,全国規模の前向きコホートを用いて,ネステッドインシデントマッチ症例対照研究(nested incident-matched case-control study)とconfirmatory self-controlled case seriesSCCS)解析により,ChAdOx1またはBNT162b2ワクチンの初回接種と血液および血管系有害事象との関連を推定した.ChAdOx1ワクチン接種と特発性血小板減少性紫斑病(ITP)(接種後0-27, 調整済み率比(aRR= 5.77, 95%信頼区間(CI= 2.41-13.83)との間に関連性が認められ,100,000回接種あたりの推定発生率は1.13例(0.62-1.63)であった.SCCSによる解析の結果,バイアスによる可能性は低いことが確認された(RR= 1.98 [1.29-3.02]).また,動脈血栓塞栓症イベント(aRR= 1.22, 1.12-1.34)については,接種後0-27日にリスクが上昇しており,SCCS RR0.970.93-1.02)であった.ワクチン接種後0-27日目の出血性イベントについては,RRR1.481.12-1.96)で,SCCS RR0.950.82-1.11)であった。ChAdOx1の初回接種は,ITPのリスクがわずかに増加し,動脈血栓塞栓症および出血性イベントのリスクが増加することを示唆する証拠が認められたSCCS解析で効果の減衰が認められたことは,報告された結果が過大評価されている可能性があることを意味しており,これは何らかの残余交絡(residual confounding)または適応による交絡(confounding by indication)の存在を示しているのかもしれない.公衆衛生当局は,ChAdOx1に関連したこれらの相対的に小さなリスク増加について、その管轄(jurisdictions)に知らせるべきである.BNT162b2と血小板減少性イベント,血栓塞栓性イベント,出血性イベントとの間に正の関連は認められなかった

 

 

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Table 2:

 

 

Table 3:

Table 4: