COVID-19関連追加(202194日)抗ウイルス薬とステロイドのタイミング

COVID-19肺炎患者において,抗ウイルス薬よりもステロイドが先行すると,

呼吸状態が悪化する可能性がある: 後ろ向き研究】

Shionoya yu, Taniguchi T, et al. Possibility of deterioration of respiratory status when steroids precede antiviral drugs in patients with COVID-19 pneumonia: A retrospective study. PLOS ONE. Sep 2, 2021.

https://doi.org/10.1371/journal.pone.0256977.

Introduction

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2SARS-CoV-2)を原因とするコロナウイルス感染症(COVID-19)が20202月から世界的に急速に広まり,2020311日に世界保健機関がパンデミックを宣言した[1]SARS-CoV-2に感染した患者の大部分は無症状または軽症であるが,14%が重症,5%が重篤となる[2]

COVID-19に対する,抗ウイルス薬,ステロイド,抗炎症薬などの各種治療薬の効果は,20213月までに検証されている.デキサメタゾンとトシリズマブ(抗インターロイキン6受容体モノクローナル抗体)は,COVID-19に対して臨床的に有効であることが示されている[3,4].デキサメタゾンの効果は,Randomized Evaluation of COVID-19 Therapy (RECOVERY)の非盲検試験で報告されている[3]COVID-19入院患者において,デキサメタゾンを使用すると,侵襲的機械式換気または非侵襲的補助酸素のいずれかを受けた患者において28日死亡率がより低くなった.しかし,RECOVERY試験の結果では,COVID-19発症後7日以内にデキサメタゾンを投与することの明らかな意義については言及されていなかった.このように,抗ウイルス薬を含めた薬剤投与のタイミングは不明であり,最も効果的な治療法は決まっていない.さらに日本では,RECOVERY試験の結果を受けて,デキサメタゾンが保険承認された.日本のCOVID-19治療ガイドラインでは,デキサメタゾンの投与時期に関する明確なルールが示されていない.そのため,COVID-19の早期発症例や軽症例であっても,臨床医の判断でデキサメタゾンが自由に投与される傾向にある.

COVID-19は,重症度が増す3つのフェーズを示す[5,6].第1期(ウイルス応答期)では,SARS-CoV-2がヒトのアンジオテンシン変換酵素2受容体に結合して感受性の高い宿主細胞に侵入する.この段階では,患者は無症状であるか,発熱,咳,嗅覚/味覚消失などの軽度の症状を呈している.約20%の患者が呼吸困難を伴う重症疾患を発症する(PaO2/FIO2300mmHg未満と定義される).この第2期(ウイルス応答と宿主の炎症応答の重複期)は,肺疾患,ウイルス増殖,肺の局所的な炎症が特徴である.第3期(宿主の炎症反応期)は,サイトカインストームを特徴とし,症状が出てから78日後に発症することがある.RECOVERY 試験では,発症後7日以上経過した患者に対して,デキサメタゾンが有効であることが判明した[3]COVID-19では,ステロイドを開始するタイミングが重要かもしれない.Cantini[6]は,COVID-19治療には単剤療法よりも併用療法の方が効果的であることがメタアナリシスで示されたと報告している.例えば,ウイルス応答期には抗ウイルス薬を投与し,宿主の炎症反応期にはステロイドや抗炎症薬を投与することが有効な併用療法であることがわかった.

20213月現在,日本ではCOVID-19関連肺炎の治療は,レムデシビル,ファビピラビル,デキサメタゾン,トシリズマブが主流となっている.これらの薬剤のうち,レムデシビルとデキサメタゾンは保険適用されているが,ファビピラビルとトシリズマブは保険適用外となっている[7].レムデシビルは202057日から保険適用となっているが,供給量に限りがあるため,レムデシビルの使用には厚生労働省への申請が必要である.一方,古くから複数の疾患の治療に用いられてきたデキサメタゾンは,安価で容易に入手できる.そのため,日本ではCOVID-19の治療にデキサメタゾンが広く使用されている.

本研究では,抗ウイルス薬投与開始に先立ってステロイド投与を開始した場合のCOVID-19関連肺炎の有効性と増悪のリスクを評価することを目的とした.

Material and methods

Study design and materials:

この後ろ向き単施設の観察研究では,20203月〜20213月までに当施設に入院したCOVID-19の連続患者を対象とした.対症療法のみを受けた患者や,合併症のために既にステロイドや免疫抑制剤で治療を受けていた患者は除外した.

本研究は,日本の千葉大学の倫理委員会によって承認された(承認番号3929).本研究は後ろ向きデザインであるため,インフォームドコンセント要件は免除された.本研究で分析されたデータは,千葉大学医学部附属病院の医療記録に基づいている.

発熱,咳,呼吸困難などの症状からCOVID-19が疑われた,および/あるいはCOVID-19が確認された人との接触歴があるすべての患者を対象に,SARS-CoV-2検査を行った.診断は,ポリメラーゼ連鎖反応アッセイを用いたSARS-CoV-2検査によって確定された.

我々の施設では,発熱,酸素飽和度に基づく呼吸不全の重症度,肺炎の有無に基づいて,疾患重症度を評価した.増悪の危険因子としては,年齢,コントロールされていない糖尿病,心血管疾患,肥満などが知られている[8].重症度と危険因子に応じて,まず抗ウイルス薬(ファビピラビルまたはレムデシビル)投与が開始された.その後,呼吸不全が悪化した場合はステロイド(主にデキサメタゾン)が投与され,入院時にFiO2> 0.4が必要な場合は,抗ウイルス薬とデキサメタゾンをほぼ同時に開始したが,抗ウイルス薬はデキサメタゾンよりも36時間先行して開始した.さらに,抗ウイルス薬やステロイドに反応しない重症の呼吸不全を起こした患者には,トシリズマブを投与した.当院のプロトコルでは,D-ダイマー値> 3.0mg/dLの場合,我々はICU以外の患者には直接経口抗凝固薬を投与したが,高齢者と出血傾向のある患者(2人)には抗凝固薬の投与を控えた.ICU以外の患者で,もともとアスピリンを服用していた患者にはアスピリンを継続した(2人).直接経口抗凝固薬を服用していた患者はいなかった.ICUの患者にはヘパリンをルーチンで投与した.集中治療や特殊治療のために他の病院から当院に転院してきた患者の中には,転院前にステロイドを投与されていた患者もいた.

患者は,ステロイドを先に投与した群と,抗ウイルス薬を先に投与した群(抗ウイルス薬を先に投与した後,ステロイドを投与)に分けられた.各群において,死亡率,入院期間,入院,率(rate)そして集中治療室(ICU)への入室期間,挿管,体外式膜酸素療法(ECMO)の導入を比較した.また,併存疾患や入院日に実施した血液検査の結果についてもデータを収集した.

Statistical analysis:

連続変数の結果は,平均値±標準偏差で表した.連続変数はMann-Whitney U検定を用いて群間比較を行い,カテゴリカル変数の比率はカイ二乗検定を用いて比較した.Kaplan-Meier法を用いて,ICU入室率,挿管率,ECMO導入率,30日死亡率を求めた.ICU入室率,挿管率,ECMO 導入率,生存率の推定値をlog-rank検定を用いて比較した.統計的有意性の閾値はp= 0.05とした.すべての統計解析は,JMP Pro14ソフトウェア(SAS Institute Inc., Cary, NC, USA)を用いて行った.

Results

調査期間中のCOVID-19入院患者は計258人であった.これらの患者のうち129人は,対症療法のみを受けた(n= 117),あるいは合併症のためにもともとステロイドや免疫抑制剤を使用していた(n= 12)という理由で除外された.残りの129人の患者には,COVID-19に対する特異的な治療が行われた.ファビピラビルやレムデシビルなどの抗ウイルス薬のみで治療を受けた61人の患者は除外した.さらに,ステロイドを使わずに抗ウイルス薬とトシリズマブを投与した患者1人を除外した.最終的に,67人の患者が解析対象となった(Figure 1).解析対象となった67人のうち,ステロイド先行群は16人,抗ウイルス薬先行群は51人であった

Figure 1: Patient flow diagram showing the reasons for exclusion from the analysis.

Patient characteristics:

Table 1に群別の患者の特徴をまとめた.抗ウイルス薬先行群はステロイド先行群に比べて有意に高齢であったが(64.2±13.0 vs 57.8±13.2, p= 0.050,性別,BMI,肥満,併存疾患有病率には群間で有意な差はなかった.白血球数は、抗ウイルス薬先行群がステロイド先行群よりも有意に低かった8576.5±6410.4 cells/μL vs 11043.8±3704.2 cells/μL, p= 0.001さらに,白血球リンパ球比率は,抗ウイルス薬先行群がステロイド先行群よりも有意に高かった13.5±10.0% vs 2.8±1.7%, p< 0.001

Table 1: Baseline characteristics (N = 67).

Comparison of the outcomes among the steroids-first group and antiviral-drugs-first groups:

Table 2は,群ごとの治療と経過をまとめたものである.Figure 2は,2つの群におけるICU入室率,挿管率,ECMO導入率,生存率などの患者データを示したものである.症状発現からステロイド投与開始までの期間は,ステロイド先行群が抗ウイルス薬先行群よりも有意に短かった5.6±2.4 vs 9.7±5.6, p< 0.001挿管,ICU入室,ECMO導入の割合は,ステロイド先行群が抗ウイルス薬先行群よりも有意に高かった(それぞれ,81.3% vs 33.3%, p< 0.001; 75.0% vs 29.4%, p= 0.001; 31.3% vs 7.8%, p= 0.017一方,ICU入室期間,挿管期間,ECMO期間については,両群間で有意な差はなかった

 

 

Figure 2: Rate of ICU admission, intubation, ECMO induction, and mortality according to group.

The rate of ICU admission, intubation, ECMO induction were poorer in patients of the steroids-first group than in those the antiviral-drugs-first group (p<0.001, p<0.001 and p = 0.015, respectively, log-rank test). ECMO, Extracorporeal membrane oxygenation. ICU, Intensive care unit.

 

 

Table 2: Overview of treatments for COVID-19 and course of the disease (n = 67).

Discussion

本研究では,COVID-19入院患者を対象に,抗ウイルス薬投与開始前の早期段階でのステロイド投与の効果を評価した.その結果,抗ウイルス薬投与前の早期のステロイド投与は,呼吸状態のさらなる悪化を招き,ICU入室,挿管,ECMO導入の割合を高める可能性が示唆された.逆に,抗ウイルス薬投与後にステロイドを開始すると,症状発現後数日でも呼吸状態の悪化を防ぐことができる可能性がある.

高齢はCOVID-19を悪化させる危険因子であることが知られている[8].抗ウイルス薬先行群は,ステロイド先行群よりも有意に高齢であった.抗ウイルス薬先行群はステロイド先行群よりも年齢が高かったにもかかわらず,抗ウイルス薬先行群の方が予後良好であった.ステロイド先行群は,当院に入院する前にステロイドを投与されていたため,リンパ球数が抗ウイルス薬先行群に比べて有意に少なかった.転院前の病院で行われた血液検査の結果が不完全であることが多かったため,当院に入院した際に行われた血液検査を解析した.

本研究では,レムデシビル(n= 45, 67.1%)とファビピラビル(n= 38, 56.7%)が使用され,ロピナビル/リトナビルなどの他の抗ウイルス薬は使用されなかった.COVID-19に対していくつかの抗ウイルス薬が評価されているが[9]ACTT-1試験[10]の結果に基づき,COVID-19の治療薬としてFDAが承認しているのはレムデシビルのみである.レムデシビルのルーチンな使用は,いくつかの研究結果や米国国立衛生研究所(NIH)のガイドラインによると推奨されていない[11-13].患者の臨床的悪化のリスクが特に高い場合や,最小限の補助酸素を必要とする場合には,レムデシビルの投与を検討すべきである[11].当施設プロトコルでは,重症度とリスク要因に応じて抗ウイルス薬を開始している.今回の研究では,使用した抗ウイルス薬の違いが予後に影響を与えた可能性があるが,COVID-19における抗ウイルス薬の有用性に関する強力な証拠は不足している.

COVID-19患者では,抗ウイルス薬の投与開始前の疾患早期にステロイドを投与すると,呼吸状態の悪化につながる可能性がある.この研究では,ステロイド先行群は,挿管,ICU入室,ECMO導入の割合が有意に高かった.RECOVERY試験では,2104人のうち3人(0.14%)のみが無作為化前に抗ウイルス薬を投与されていた[3].そのため,ほぼすべての症例で,抗ウイルス薬の投与開始前にデキサメタゾンが投与された.RECOVERY試験では,発症後7日未満にデキサメタゾンを開始した参加者と,発症後7日を超えて経過してからデキサメタゾンを開始した参加者を比較するサブグループ解析を行われた.なお,発症後7日未満にデキサメタゾンを投与した場合の有効性は報告されなかった.前述のように,COVID-19には,ウイルス応答期と宿主の炎症反応期がある[5,6].サイトカインストームは,宿主の炎症反応期である発症後78日に起こる可能性がある.この研究では,ステロイド先行群の患者は,発症後10日以内という比較的早い時期にステロイドを投与されていた.SARSや中東呼吸器症候群を対象としたいくつかの研究では,ステロイドの使用がウイルスのクリアランスを遅らせ,ウイルス濃度の上昇と関連する可能性があることが報告されている[14,15].さらに,Lee[15]は,SARSにおいて有効な抗ウイルス薬がない場合,早期のステロイド使用を推奨していない.しかし,Leeらの研究はCOVID-19に関するものではなく,COVID-19患者へのステロイド投与はSARS-CoV-2のクリアランスに影響を与えない可能性を報告した研究もある[16-21].ステロイドの使用がSARS-CoV-2のクリアランスに影響するかどうかの証拠は,現在のところ結論が出ていない.ウイルス量がCOVID-19の重症度と相関している可能性を示す報告もある[22,23].ウイルス量が多いと,肺細胞や内皮細胞のアポトーシスが起こり,血小板が活性化され,凝固因子が誘導される[24]COVID-19は血栓塞栓症の合併率が高く[25],血栓塞栓症の合併は予後不良と関連している[26].さらにMishra[27]は,ステロイドは凝固因子やフィブリノゲン濃度を上昇させる傾向があるため,ステロイドの使用自体が血栓塞栓症の合併症と関連している可能性を指摘している.COVID-19におけるこの病態生理はよくわかっていない.ステロイドの早期投与は,ウイルス量の増加と関連し,呼吸器症状の悪化につながり,血栓塞栓症の合併症のリスクが高まる可能性があるため,COVID-19患者の一部では,ステロイド使用により重症患者の必要性が高まる可能性があると考えられる.

発症後10日以下あるいは11日以上経過してから抗ウイルス薬が開始された後にステロイドが投与された患者を比較したところ,前者はICU入室率が有意に高く,挿管率も高い傾向にあった(S1 Table, S1 Fig).このように,呼吸状態が急速に悪化するため,発症後数日のうちにステロイドを投与すべき患者もいる.一方,抗ウイルス薬先行群で発症後10日以内にステロイドを投与した患者は,ステロイド先行群に比べて,ICU入室,挿管,ECMO導入の割合が有意に低かった(S2 Table, S2 Fig).さらに,短期間のステロイド投与を受けた患者も,ステロイド先行群に比べて,ICU入室,挿管,ECMO導入の割合が有意に低かった(S3 Table).このように,薬剤投与の順番は,ICU入室率,挿管率,ECMO導入率の低下につながると考えられる.抗ウイルス薬とステロイドの投与順序には注意が必要であろう.

本研究はコントロールされていない後ろ向き研究であるため,ステロイドを投与する適切なタイミングは不明である.本研究では,ステロイド先行群の患者がすべて転院したきたため,ステロイド投与により増悪した患者が抽出された可能性がある.転院してきた患者のうち,抗ウイルス薬先行群は23人であった.転院してきた患者のうち,抗ウイルス薬先行群(n= 16)とステロイド先行群(n= 23)を比較すると,ステロイド先行群は抗ウイルス薬先行群に比べて,挿管率,ICU入室率,ECMO導入率が有意に高い傾向にあった(S4 Table, S3 Fig).無作為化比較試験ではないため,患者の重症度がステロイド先行群に偏っている可能性を除外できなかった.転院してきた患者のほとんどが重症であった.その中でも,ステロイド先行群の患者は予後が悪い傾向にあった.

無作為化比較試験のメタアナリシス[28]では,1)機械式換気が必要な患者にステロイドを投与すると死亡率が低下し,2)挿管を必要としない患者にステロイドを投与しても死亡率に大きな影響はなく,3)酸素を必要としない患者にステロイドを投与すると死亡率が上昇した.さらに,ステロイドを使用した患者では,機械式換気が必要となるリスクが有意に低かった.このように,挿管を必要としない患者へのステロイド使用の有効性は不明だが,酸素療法を必要としない患者へのステロイド使用は有害である可能性がある.メタアナリシスの著者らは,酸素療法や薬剤の開始時期が研究間で有意に異なることをlimitationとして挙げている.RECOVERY試験[3]では,デキサメタゾンは116mgの用量で最大10日間投与された.いくつかの症例では,メチルプレドニゾロン,プレドニゾロン,ヒドロコルチゾンが投与された.ステロイドの投与時期に加え,適切な投与期間,投与量についても不明な点がある.Pinzon[29]は,高用量のメチルプレドニゾロンを3日間投与した後,プレドニゾンを14日間経口投与したところ,6mgのデキサメタゾンを710日間投与した場合と比較して,回復時間と集中治療の必要性が減少したと報告した.Mishra[27]は,COVID-19に対するステロイドの長期使用は,血栓症などの副作用を引き起こす可能性があると指摘している.ステロイドを含む薬剤の適切な使用時期,使用期間,使用量,使用順序などの組み合わせを明らかにするには,さらなる症例の蓄積が必要である.

Limitation:

@後ろ向き単施設コホートデザインであり,統計力が低かったこと.ACOVID-19に対する特定の薬剤の導入基準が統一されていなかったため,その適応による交絡がある可能性があること.これは,治療プロトコルがまだ確立されておらず,流動的な状態であったため,やむを得なかった.B今回の研究では患者のほとんどが日本人であり,変異ウイルスについては検討されなかった.人種や変異ウイルスによってステロイドの効果が異なる可能性がある.Cデキサメタゾン以外のステロイドが投与された患者もおり,ステロイドの種類や投与量が結果に影響する可能性がある.

Conclusions

早期COVID-19患者では,発症後の数日間に抗ウイルス薬に先行してステロイドを投与すると,呼吸器疾患重症度が悪化する可能性がある早期COVID-19患者では,早期に抗ウイルス薬を投与し,ステロイドの投与を遅らせる方が安全である可能性がある

 

S1 Fig: Rate of ICU admission, intubation, ECMO induction, and mortality in patients who administered steroid before 10 days of onset and those who administered steroid after 11 days of onset in the antiviral-drugs-first group.

There are the tendencies in which the rate of ICU admission, intubation was poor in patients who administered steroid before 10 days. ECMO, Extracorporeal membrane oxygenation. ICU, Intensive care unit.

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S2 Fig: Rate of ICU admission, intubation, ECMO induction, and mortality in the antiviral-drugs-first group and the steroids-first group in cases where steroids were administered before 10 days of onset.

The rate of ICU admission, intubation, ECMO induction were poorer in patients of the steroids-first group than in those the antiviral-drugs-first group (p = 0.007, p = 0.007 and p = 0.037, respectively, log-rank test). ECMO, Extracorporeal membrane oxygenation. ICU, Intensive care unit.

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S3 Fig: Rate of ICU admission, intubation, ECMO induction, and mortality in the antiviral-drugs-first group and the steroids-first group in transferred cases.

There are the tendencies in which the rate of ICU admission, intubation, ECMO induction were poor in patients of steroids-first group. ECMO, Extracorporeal membrane oxygenation. ICU, Intensive care unit.

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S1 Table: Comparison between the group in whom steroids administered before 10 days and after 11 days in the antiviral-drugs-first group.

 

 

S2 Table: Comparison between the antiviral-drugs-first group and the steroids-first group in cases where steroids were administered before 10 days of onset.

S3 Table: The time difference between antiviral drugs administration to dexamethasone administration.

S4 Table: Comparison between the antiviral-drugs-first group and the steroids-first group in transferred cases.

 

 

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25) Levi M, Thachil J, Iba T, Levy JH. Coagulation abnormalities and thrombosis in patients with COVID-19. The Lancet Haematology. 2020;7(6):e438–e40. Epub 2020/05/15. pmid:32407672; PubMed Central PMCID: PMC7213964.

26) Tang N, Li D, Wang X, Sun Z. Abnormal coagulation parameters are associated with poor prognosis in patients with novel coronavirus pneumonia. Journal of thrombosis and haemostasis: JTH. 2020;18(4):844–7. Epub 2020/02/20. pmid:32073213; PubMed Central PMCID: PMC7166509.

27) Mishra GP, Mulani J. Corticosteroids for COVID-19: the search for an optimum duration of therapy. The Lancet Respiratory medicine. 2021;9(1):e8. Epub 2020/11/30. pmid:33248469; PubMed Central PMCID: PMC7836750.

28) Pasin L, Navalesi P, Zangrillo A, Kuzovlev A, Likhvantsev V, Hajjar LA, et al. Corticosteroids for Patients With Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) With Different Disease Severity: A Meta-Analysis of Randomized Clinical Trials. Journal of cardiothoracic and vascular anesthesia. 2021;35(2):578–84. Epub 2020/12/11. pmid:33298370; PubMed Central PMCID: PMC7698829.

29) Pinzón MA, Ortiz S, Holguín H, Betancur JF, Cardona Arango D, Laniado H, et al. Dexamethasone vs methylprednisolone high dose for Covid-19 pneumonia. PloS one. 2021;16(5):e0252057. Epub 2021/05/26. pmid:34033648; PubMed Central PMCID: PMC8148307.

 

 

 

 

 

 

 

COVID-19関連追加(202194日)抗ウイルス薬とステロイドのタイミング

について95日追記しました

COVID-19入院患者にデキサメタゾンを投与した場合のレムデシビル投与開始時期の

最適化について】

Wong CKH, et al. Optimal timing of remdesivir initiation in hospitalized COVID-19 patients administered with dexamethasone. Clinical Infectious Diseases, ciab728. Aug 22, 2021. https://doi.org/10.1093/cid/ciab728.

Abstract

Background

デキサメタゾンに加えてレムデシビルを導入することで得られる追加効果や,最適な導入時期についてはエビデンスが不足している.

Methods

2020121日〜2021131日の間に入院した香港のCOVID-19患者10,445人を対象とした地域全体コホート(territory-wide cohort)では,1544人の患者が入院中にデキサメタゾンを投与されていた.曝露群は,デキサメタゾンの前にレムデシビルを投与開始されていた患者(n= 93),または2剤を同時に投与開始されていた患者(n= 373)であり,非曝露群は,デキサメタゾンの後にレムデシビルを投与されていた患者(n= 149),またはレムデシビルを使用していない患者(n= 929)であった.傾向スコアに治療重み付けの多重代入と逆確率を適用し(multiple imputation and inverse probability of treatment weighting for propensity score were applied),Cox回帰モデルを用いてイベントアウトカムのハザード比(HR)を推定した.

Results

臨床的改善までの時間(HR= 1.23, 95%CI 1.02-1.49, p= 0.032)およびIgG抗体陽性までの時間(HR= 1.22, 95%CI 1.02-1.46, p= 0.029)は,曝露群の方が非曝露群よりも有意に短かった曝露群では,生存者の在院日数が2.65日短縮され,5日以降のWHO clinical progression scaleスコアが低下し,院内死亡(HR= 0.59, 95%CI 0.36-0.98, p= 0.042)および複合アウトカムのリスクが低下し,ARDSのリスク上昇を経験することなく,生存者の在院日数が短縮された.累積直接医療費の群間の差は,追跡期間17日目以降,もはや有意ではなかった.

Limitation: @本研究は観察研究であるため,多重代入法と重み付けによりベースライン共変量のバランスを取ろうとしたにもかかわらず,測定されていない,あるいは残存する交絡の可能性がある.傾向スコア(PS)重み付けを用いた観察研究はランダム化対照試験に代わるものではないが,我々は適応による交絡を調整するために,PSの推定においてすべての可能な治療前の変数を説明した.A我々のコホートの大部分は補助酸素や機械式換気を必要とせず,ベースラインでインターフェロン治療を受けていたため,我々の結果は他の患者集団またはサブグループに一般化できないだろう.B今回の結果は,他の抗ウイルス薬やコルチコステロイドには当てはまらない可能性がある.なぜなら,それらの安全性と有効性は,薬剤の種類,投与量,治療期間によって異なるからである.CCOVID19に対するレムデシビルとデキサメタゾンの併用療法と,トシリズマブやバリシチニブなどの他の併用薬の効果については,今回のコホートでは使用が非常に限られていたため,検討していない.COVID-19入院患者におけるバリシチニブ+レムデシビルとデキサメタゾン+レムデシビルの治療成績を比較するACTT-4試験の結果が待たれている[43]

 

 

Table1:

 

 

Figure 1: Kaplan-Meier survival curves for at least 1-point clinical improvement on WHO clinical progression scale, hospital discharge, recovery, low viral load, IgG antibody, and in-hospital death.

Shown are Kaplan-Meier survival curves for at least 1-point clinical improvement on the WHO clinical progression scale, hospital discharge, recovery, low viral load, IgG antibody, and in-hospital death. Shaded areas indicate 95% confidence intervals. Estimates of the hazard ratio and 95% confidence intervals were derived from Cox regression models weighted by the IPTW.

 

 

 

 

Figure 2: Comparisons of (a) clinical status measured by WHO Clinical Progression Scale score, (b) WHO Clinical Progression Scale score, and (c) cumulative direct medical costs by days from baseline to 90-day among patients between remdesivirdexamethasone and dexamethasone group.

Figure 2a shows the changes from baseline in clinical status (in-hospital death, levels of respiratory support, and hospital discharge) on 7, 15, 30, 60, and 90 days of follow-up for the remdesivir-dexamethasone and dexamethasone groups. Figures 2b and 2c show the mean WHO clinical progression scale scores and mean cumulative direct medical costs incurred from baseline to 90-day follow-up by treatment groups.

 

 

Conclusions

レムデシビルをデキサメタゾンの前または同時に投与開始することは,中等症COVID-19患者において,臨床症状の改善とIgG抗体の陽性化までの時間を有意に短縮し,院内死亡リスクを低下させ,さらに入院期間を短縮することに関連していた

 

References

43) ClinicalTrials.gov. Adaptive COVID-19 Treatment Trial 4 (ACTT-4). Available at: https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04640168. Accessed 2021/06/19.

ciab728.pdf