COVID-19関連追加(20211013-2

【非免疫家族におけるCOVID-19感染リスクと家族内でのCOVID-19免疫における関連性】

Nordström P, et al. Association Between Risk of COVID-19 Infection in Nonimmune Individuals and COVID-19 Immunity in Their Family Members. JAMA Intern Med. Published online October 11, 2021.

http://jamanetwork.com/article.aspx?doi=10.1001/jamainternmed.2021.5814.

Abstract

Importance

家族内でのCOVID-19免疫と,非免疫家族の感染リスクとの関連性は明らかではない.

Objective

非免疫者におけるCOVID-19リスクと,過去のCOVID-19感染または完全ワクチン接種(2回)によって獲得した免疫を持つ家族の人数との関連を調査する.

Design, Setting, and Participants

スウェーデンの全国登録から得られたデータを用いたこのコホート研究では,2021526日までに過去のCOVID-19感染または完全ワクチン接種のいずれかによって免疫を獲得したすべての個人を対象とした.免疫を持つ各個人は,免疫を持たない個人(25人の家族を持つ個人の特定されたコホートから)と1:1でマッチングした(Figure 1).

Exposures

2021414日(指標日)における各家族のうち,過去のCOVID-19感染または完全ワクチン接種(mRNA-1273BNT162b2 mRNA,またはChAdOx1 nCoV-19ワクチンの2回接種)によって免疫を獲得した家族の人数.

Main Outcomes and Measures

2021415日〜526日までの非免疫家族における偶発性COVID-19感染(incident COVID-19 infection).

 

 

Figure 1: Description of the Selection of Families Included in the Main Analysis.

Results

814,806家族から1,789,728人が主要解析の対象となった.家族構成は25人で,ベースライン時の平均年齢(SD)は51.319.5)歳だった.最も多かった家族構成は,免疫を持たない2人家族であった(n= 1,081,408最も稀な家族構成は,5人のうち4人が(過去の感染やワクチン接種による)免疫を持っている5人家族であった(n= 735非免疫者(n= 1,549,989; 男性790,276[51.0%],女性759,713[49.0%]のベースラインの特徴をTable 1に示す.これらの人は,平均(SD)年齢が低い51.6[17.7] vs 27.3[15.5][4人が免疫を持つ家族]; P< 0.001),医学的診断が少ない(心筋梗塞: 30,554[2.0%] vs 3[0.4%]),平均(SD)所得が低い€29247/US $34 671 [80770/US $95 750] vs 9205/US $10 912 [14242/US $16 883]; P< 0.001),免疫を持つ家族の人数が多いほどスウェーデン生まれの人の割合が低い1,267,527 [81.8%] vs 534 [72.7%]; P< 0.001)など,明らかな傾向が見られた.

 

 

Table 1: Baseline Characteristics of Nonimmune Individuals With Immunity Acquired From a Previous COVID-19 Infection or Full Vaccination.

Immune Family Members and the Risk of COVID-19 in Nonimmune Family Members:

総追跡期間111454年(人年?)の間に、非免疫者1,549,989人のうち88,797人(5.7%)が、平均(範囲)26.31-40)日の追跡期間中にCOVID-19と診断されたことがわかった.免疫を持つ家族の人数と,非免疫家族がCOVID-19に感染するリスクとの間には,家族の規模にかかわらず,有意な逆用量反応関係があった(Figure 2.それゆえ,免疫を持つ家族が1人の家庭では,家族の大きさにかかわらず,非免疫家族がCOVID-19に感染するリスクは45%61%低かった(HR, 0.39-0.55; 95%CI, 0.37-0.61; P< 0.001 for all免疫を持つ家族が2人の家庭では,非免疫家族の感染リスクは75%86%低く(HR, 0.14-0.25; 95%CI, 0.11-0.27; P< 0.001 for all),免疫を持つ家族が3人の家庭では感染リスクはさらに91%94%に低下した(HR, 0.06-0.09; 95%CI, 0.04-0.10; P< 0.001 for all家族が5人で,そのうち4人が免疫を持っていた場合,残りの非免疫家族の感染リスクは97%低かった(HR, 0.03; 95%CI, 0.02-0.05; P< 0.001.共変量を調整しても,関連性は変わらなかった(Table 2).

Figure 2: Risk of COVID-19 Infection in Families With 2 to 5 Members.

Time to event for the outcome of incident COVID-19 infection was illustrated based on the number of immune family members, using cumulative incidence curves with 95% CIs (error bars) and estimated using the Kaplan-Meier method. Immunity was acquired from either a previous COVID-19 infection or full vaccination.

Table 2: Risk of COVID-19 Infection in Nonimmune Family Members.

この結果は,入院するほど重症であるCOVID-19感染症の転帰についても同様であった(Table 3例えば,家族が3人いて,そのうち2人が免疫を持っていた場合,残りの非免疫家族のリスクは80%低かった(HR, 0.20; 95%CI, 0.10-0.43; P< 0.001

Table 3: Risk of Severe COVID-19 Infection in Nonimmune Family Members.

Sensitivity Analyses:

第一の感度解析コホートは,ベースライン時の特性が主要解析コホートと同様であった(eTable 1 in the Supplement).第一の感度解析の結果は、主要解析と同様のパターンとリスク低下を示した.例えば,家族が3人いて,そのうち2人が免疫を持っていた場合,残りの非免疫家族のリスクは78%低下した(HR, 0.22; 95%CI, 0.21-0.24; P< 0.001)(eTable 2 in the Supplement).第二の感度解析コホートの特徴は,eTable 3 in the Supplementに示されている.第一の感度解析と同様に,第二の感度解析の結果も主要解析の結果と同様であった(eTable 4 in the Supplement).例えば,家族が3人いて,そのうち2人が免疫を持っていた場合,残りの非免疫家族のリスクは66%低かった(HR, 0.34; 95%CI, 0.29-0.39; P< 0.001).

 

Conclusions

このコホート研究では,免疫を持たない家族は,免疫を持つ家族の人数が増えるにつれて,COVID-19感染リスクが45%97%低くなったワクチン接種は,家族内でのウイルス伝播を減少させるための重要な戦略である