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スタッフ
 

やや曖昧ですが正常群と認知症群の中間にある軽度認知障害(MCI)とは認知症群へ一定の比率で進行する、生理的老化ではない病的老化予備群をさします。

事実MCIと診断された65〜69歳のグループの人は年間6%がアルツハイマー病と診断されるが、MCIでない同年代のグループ全体の発病率は0.2%ですし、 MCIと診断された85〜89歳のグループの人は年間25%がアルツハイマー病に移行するが、MCIでない同年代のグループ全体の発病率はわずか4%です。

 
診断
 

現在私たちが行っているアルツハイマー病の診断は以下のごとくです。

  1)

「臨床経過」や「日常生活動作能力ADL」、「道具的日常生活動作能力IADL」や「介護者からの情報をもとにしての評価CDRその他」などに加えて、 「長谷川式簡易知能スケールHDS-R」「時計描画テストCDT」、 病前知能推定のための「50の漢字熟語音読課題JART-50」などの一次スクリーニング検査を行います。

  2)

1)で認知機能低下が疑われると、さらに詳細な認知機能評価のために「リバーミード行動記憶テストRBMT」「アルツハイマー病評価スケールADAS-Jcog.」などの二次スクリーニングを行います。

  3)

それとともに「MRI」・「MRIの画像統計解析手法VSRAD」や時には「MR脳血流画像ASL」や「MRスペクトログラフィーMRS」などを行い総合的に判断します。 (アルツハイマー病の初期にはMRIを眼で見ても萎縮の状態は分かりにくいので、海馬付近などの灰白質容積をコンピューターで統計解析する画像処理方法がVSRADです。)

 
予防
  1)

大脳にアルツハイマー病特有の変化が出ていても、脳卒中を起こさなければ認知症症状が出ない可能性があります。 逆に大脳のアルツハイマー病の病理変化は軽くても、脳梗塞や脳出血が起こると、認知症の症状が出てしまうことがあります。 現在アルツハイマー病の確実な治療法や予防法はまだ見つかっていませんが、脳卒中のリスクを減らす有効な手段はあります。 高血圧症・高脂血症・糖尿病・高尿酸血症・肥満・喫煙をしっかり管理することです。

  2)

食事は毎日のことですので大切です。よく噛むと海馬が刺激されるという研究があります。 長くない人生、おいしいものをよく噛んで味わって食べましょう。

  3)

体重減量には腹7分目にすることと、食べる順番を変えると有効です。野菜料理・汁物をまず食べ、 ご飯などの糖質は最後に食べると血糖値の上りが遅くなりインスリンの分泌が少ないので体重が減ります。

  4)

赤いトマト(リコピン)、かぼちゃ・人参(βカロチン)、赤ワイン(ポリフェノール)、 サバ・さんま・イワシ(DHE)、ビタミンC・E、などを積極的に摂る。

  5)

社会とのかかわりは重要。新聞を読んで世界に関心を持つ、自分で計画して旅を楽しむ、 自分で調べて映画館や美術館を訪れる、興味を持っていることを徹底して調べる、努力と訓練を要する楽器の演奏や絵画を習う、など。

  6)

日記を毎日つける。2日前の日記を書くことはさらに有効。

  7)

本は声を出して読む(音読)ことは良いようです。

  8)

何でもやってみようという心構えが重要。諦めは老化の始まり。くよくよしないことが大切。

  9)

運動を積極的にして十分な睡眠をとる。