診療科目・診療時間・アクセス
院長あいさつと診療理念
人間ドック
もの忘れ外来(認知症)
呼吸器科・アレルギー科
モストグラフ
禁煙外来について
舌下免疫療法
ボツリヌス(ボトックス)治療(眼瞼痙攣、顔面痙攣)
インフォームドコンセント・セカンドオピニオンについて
病気の説明のページ(患者さん用)
勉強会、学会活動など
学会・研究会メモ
スタッフ

第111回 日本内科学会総会講演会
2014年4月

<高安動脈炎>

  • 本邦では約5000人の患者がいて,30代までで発症することが多く,女性がほとんどである.症状は全身倦怠感,発熱など非特異的であり,早期診断が難しい(しかし,造影CTによる壁の濃染,MRによるGd造影,FDG-PET/CTなど画像診断の進歩は著しい).治療も困難であることが少なくなく,時にはステロイドや免疫抑制剤を用いる.重症例は大動脈弁逆流症(AR)や心不全を起こす
  • 病因は不明であるが,最近GWASよりIL12Bなど遺伝子変異(SNP)が報告された.HLA-B52との関連も言われているが,予後との関連は定まっていない.
  • 今回,IL12B領域のリスクアレルと臨床病態との関連性を検討した.
  • ①臨床症状とリスクアレル,HLA-B52の関連なし.
    ②CRP,ESR,MMP-3とも関連なし.③ARはリスクアレルとの関連あり(odds比4.36),HLA-B52はなし,リスクアレル群は,さらにHLA-B52陽性がある例の方が合併率が高かった.④リスクアレル群ではeGFRが有意に低下していた(odds比0.08).⑤リスクアレル群の方が病変が広範だった(沼野分類でUB〜Xが有意に多かった).⑥薬物投与率の有意差はなかった.⑦弁置換術や大血管手術はリスクアレル群の方が多かった
  • 以上より,リスクアレル群は大動脈弁逆流症や腎臓などの臓器障害のリスクが高いと考えられる
  • IL12B領域とは:IL-12の接合タンパクであるp40をコードしている領域.IL-12は高安動脈炎の病態形成に深く関与している可能性がある.

<生活習慣病による認知症予防>

  • ある大学の認知症のdata:AD 67.8%,MCI 11.9%,VD 8.0%,
    DLB 3.0%,FTD 2.2%,アルコール性 1.4%,iNPH 1.3%,CjD 0.4%,
    CADASIL 0.2%.
    75歳以上(75.9%)だとAD 73%にものぼる.
  • ADにおける生活習慣病合併頻度あり66.6%,なし33.4%(HT 54.1%,
    HLi 28.4%,DM 18.2%
    ).AD全体の14%はメタボリック症候群である.
  • 高血圧ラット脳では酸化ストレスとリン酸化α-synucleinが加齢と共に亢進する.
  • 高血圧SHR-SRラット脳梗塞病巣周囲でAD変化が進行性に増悪する.
  • 適切な降圧は,欧米人よりも特にアジア人で,脳卒中,認知症ともに発症抑制効果が高い
  • ARBやNSAIDSはADを機序的に抑える可能性(特にARB).
  • 日本女性は世界で一番コレステロールが高く,日本人男性も米国男性を超えている.
  • スタチン加えたラットで老人班を抑制するデータがある.
  • スタチンによる認知症改善効果は?(LEADS study)→ややスタチン(ドネぺジル+スタチン群)で有意差がでるが・・・,ドネぺジルなしでやってみるとどうだったのか
  • DM患者の認知機能:MMSE23点以下が5%,MCIが32.1%のデータがある.DM患者では将来的な認知機能低下危険性が,約2〜4倍との指摘もある
  • ある施設では,DM外来で3.8%は認知症で,8%弱はMCIであった.
  • 検討中であるがDM患者の認知症は2パターンある.:①AD類似のMRI,SPECTパターン(後部帯状回の血流落ちるなど),②前頭葉主体の血流低下のパターン.
  • FBSはADとあまり関係がないが,食後2時間の血糖は3倍近くADやVD多い
  • HbA1cよりHOMAと関係する.すなわちインスリン抵抗性と関連がある
  • DPP-4阻害薬は脳卒中予防効果が高い.またDPP-4阻害薬による心血管保護作用がある
  • 2013年のnatureで発表された,ADにおけるtwo hits hypothesisとinflammasomeの関与.生活習慣病を抑えることで,この第一段階を抑えられるのではと考えている.
  • 生活習慣病は認知症治療のup stream治療である
<<戻る>>