診療科目・診療時間・アクセス
院長あいさつと診療理念
人間ドック
もの忘れ外来(認知症)
呼吸器科・アレルギー科
モストグラフ
禁煙外来について
舌下免疫療法
ボツリヌス(ボトックス)治療(眼瞼痙攣、顔面痙攣)
インフォームドコンセント・セカンドオピニオンについて
病気の説明のページ(患者さん用)
勉強会、学会活動など
学会・研究会メモ
スタッフ
 
■■舌下免疫療法とは

はじめに:

アレルゲン免疫療法とは,患者さんの原因となる抗原を用いるので,薬による対症療法とは異なり,アレルギー性疾患を根治あるいは長期寛解させる可能性のある治療法です.現在,様々な抗原に対する薬が開発されています.

皮下免疫療法と舌下免疫療法がありますが,当院では舌下免疫療法(保険適応)を行うことができます.舌下免疫療法の薬として,スギ花粉によるアレルギー性鼻炎に対する®シダトレン(鳥居薬品)ダニによるアレルギー性鼻炎に対する®ミティキュア(鳥居薬品)および®アシテア(シオノギ製薬)があります. 処方は,専門の講習会を受講しe-ラーニング・テストを修了した医師でなければできません.

1) ®シダトレンについて:

スギ花粉に対する免疫療法の薬です.対象疾患は原則として“(季節性)アレルギー性鼻炎”です.血液検査などでスギ花粉の感作が確認された方のみに行うことができます.舌下に液体の薬を投与し,そのまま飲んでいただきます.そして,少しずつ量を増やし,毎日服用する維持量にします.

方法は:

一般的にスギ花粉の飛散時期は1月から4月末ごろまでです.またスギ花粉に感作されている方の中にはヒノキ花粉に感作されている方も少なくありません(ヒノキ花粉は3月中旬から5月中旬くらいまで飛散します).この治療は,スギ花粉(加えてヒノキ花粉)飛散時期に始めてはいけません.花粉飛散時期の3ヵ月以上前からの治療が推奨されていますので,関東以西では6〜11月ごろに開始します.

治療期間は:

数年と長期間にわたります.まずは1〜2年ほど行って効果がある方は4〜5年ほど行うことが推奨されています.

効果は:

治療前に効果を予測することはできませんが,免疫療法を行うことによって,症状の改善,アレルギー薬の減量・中止などが達成できる可能性があります.根治する例もありますが,その割合は数10%と決して多くはありません.

治療を終了した後に効果が減弱する可能性もあります.

副作用は:

重篤な副作用はほとんどなく,致死的な副作用は報告されておりませんので,安全に使用できる薬です.

局所の副作用(口内の違和感・腫れ,鼻水,耳のかゆみなど)は10〜30%ほど出現する可能性がありますが,多くは一過性であり,治療を中止する必要がないことがほとんどです.

また持病やもともと服用している薬によっては,この治療が行えない方もいます.

2) ®ミティキュア,®アシテアについて:

ダニに対する免疫療法の薬です.対象疾患は原則として“(通年性)アレルギー性鼻炎”です.一般家庭においてはヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニの2種類のチリダニ科のダニがアレルゲンとして問題になります.夏から秋にかけて繁殖のピークがあり,ホコリや寝具などに繁殖します.血液検査などでダニの感作が確認された方のみに行うことができます.®シダトレンと異なる点は舌下錠剤であること,いつからでも開始することができることなどです.長期間服用になることや,副作用などは®シダトレンと同様です.

さいごに:

当院では初回はこの治療法の説明を詳しく行います.ご同意いただいた方に次回から投与を行います.画期的な治療法ですので,まずは当院呼吸器科・アレルギー科にお気軽にご相談ください.医師が不在のこともありますので,まずはお電話にてご確認をよろしくお願い申し上げます.